<文章:唐沢ろくぜん>
クイクイGのライブが盛況のうちに終了!
あいにくの雨の中をお越し頂いた皆様、どうも有り難うございました。
この日は、去る3月8日ファーストCD「キャラウェイシード」完成&発売記念ライブから、約3ヶ月振りのステージ。
「キャラウェイシード」は発売以来、御好評を頂いているのだが、我等クイクイGは これに安堵することなく次のステップを踏んでいるのである。
今回のステージはなんと、出来立てホヤホヤの1曲「悶絶躄地(もんぜつびゃくじ)」 を加えた構成。勿論CD未収録、正真正銘の未発表曲である。
「悶絶躄地」は、浩一と七実・作曲、七実・作詞。ブラックサバスばりのへビィなこの曲を、ドラムの浩一が絶叫スタイルで歌い上げる。
この曲への思い入れは3人共、並々ならぬものがあり、なにがなんでも今回のライブでは披露したい!と意気込んでいたのである。
さてさて、雨男ろくぜんの本領発揮(涙)で、この日も朝からジメジメ…。過去にはバンド、ソロ問わずライブ当日はかなりの高確率で雨に見舞われている。(水没した店もある。これ、ホンマ!!)
午後3時過ぎにホットショットに到着。共演者のうち2組はすでに入店済み。※この日の共演は、マチビトキタル、梟(ふくろう)、BLOW。
順にリハーサル開始。各バンドが中々味わい深く、クオリティの高い面々で、こちらも沸々となる。
もっとも、他のふたりはいつも通り。リハーサル前から無駄に熱くなるのは俺の悪い癖やね。
前回ライブまでの、使いなれたベースアンプが別の機種に変わっており、扱いにひと苦労。しかもやけに音がクリアで、自分のアラが非常に気になる(本番でも悩まされる)。
七実嬢は去年に治療した腰がまだ完全ではないようで、リハーサルも少しつらそうだ。本番大丈夫かと思うが、その心配も数時間後には杞憂に終わる。
ライブ本番。クイクイGは3番目。
3月のライブでは、いきなり1曲目からベースの音が数分間途切れるアクシデントがあったので、今宵は慎重にセッティング。
1曲目「次は誰だよ」
今夜は、かつてこの曲を一緒に演った仲間が客席にいる。
感慨無量。しかしある意味、違う曲だ。
当時はギターだった俺は今ベースを弾いているし、メインフレーズを引き継いだ七実嬢のプレイは、最早完全にクイクイG特有のうねりを醸し出している。
そして、極め付きは浩ちゃんの「ため」。元々ドタバタ感のあった曲が、この「ため」のおかげで非常にどっしりしたものになった。
「誤魔化されないぜ」「そううつ」と続いて、いよいよお初の「悶絶躄地(もんぜつびゃくじ)」。
題材は「八百屋お七」(!)
3ヶ月前にスタジオで浩ちゃんが、ブラックサバス風のリフを弾き出して。クイクイGの今までにはない雰囲気の曲やな、と。
後日に出来上がった歌詞も(七実嬢が敬愛する)人間椅子の曲みたいな、小難しい熟語連発のモノを想像してたんやけど、意外にもシンプルな、やや演歌調の歌詞。
「燃えろよ 本郷ふきぬけ駿河台 恋する 乙女の情熱うららかに」といった具合。
全体的に重たくスローな曲だが、間奏部は一転して俺好みのブルージーというか、ジャジーというか、スゥィング感たっぷりな展開。
スタジオ練習ではついつい夢中になり「あまり弾き過ぎないように…」と指摘されちゃった(苦笑)。
後日思ったことは、この「悶絶躄地」は今後のライブでは重要な位置付けになりうる曲やないかな。しょうみのはなし。
さてライブ本番では「悶絶躄地」の歌詞を覚え切れなかった浩ちゃん。カンペ代わりに、スネアドラムの皮に歌詞を書き込んだはいいけど、2曲、3曲と叩いてるうちに、大半が消えちゃった。
でも、わざわざスネアを客席に向けて掲げ、笑いをとっていたのはサスガ!!
ライブはその後「無限色」「走れ!」と続いて、最後は「さむげたん」で終了。 終盤3曲は、まさしく勢いで突っ走った、そんな感じ…。
「さむげたん」では、七実嬢がこの日も客席に飛び込んで弾きまくる、弾きまくる!
いつも以上に大盛り上がりで、ステージ上から七実嬢の姿が確認出来ないほど。ちゃんと戻って来れんのかいな…。
あっ、ちゃんと戻って来た(笑)。
この日は全7曲のうち、 七実嬢がボーカルを取ったのは2曲。普段と比べて少ないが、その分ギタープレイは鬼気迫るものがあった。
ご来場頂いた皆様ありがとうございました。次のライブは、秋を予定しています。お楽しみに!
<セットリスト>
- 次は誰だよ
- 誤魔化されないぜ
- そううつ
- 悶絶躄地
- 無限色
- 走れ!
- さむげたん
クイクイGのファーストCD【キャラウェイシード】絶讃発売中!
11曲入り 定価2,000円+税